自宅療養者、全国で約110万人 過去最多を更新、対応の遅れ懸念も

枝松佑樹
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、全国の自宅療養者は約110万人となり、過去最多を更新した。厚生労働省が27日時点の状況をまとめ、29日に公表した。入院や宿泊療養などを含む全体の療養者数は約140万人。

 現時点では軽症者が多く、療養者の約8割を自宅療養者が占める。入院者は約2万5千人、療養先を調整中の人が約24万人となっている。都道府県別で自宅療養者数をみると、東京都が約15万8千人、大阪府が約11万6千人、神奈川県愛知県が約7万5千人。

 厚労省にコロナ対策を助言する専門家組織(アドバイザリーボード)は今後、重症者と死者が増えるとみている。感染者が増え続ければ、入院が必要なのにできなかったり、自宅療養中に症状が悪化しても対応が遅れたりする事例が出てくる恐れがある。

 自宅療養者は20日時点で約61万人に達し、「第6波」ピーク時の約58万人を上回っていた。1週間で約1・8倍に増えたことになる。(枝松佑樹)

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