「コンドームはマスクと同じ」 全国の高校に1万個配る元教師の思い

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 滋賀の高校で保健体育を教えていた清水美春さん(42)はクラウドファンディングで募った資金をもとに、全国の高校にコンドーム計1万個を無料で配る「びわこんどーむくんプロジェクト」を展開しています。その根っこには「触れてみることで当事者意識を持ってもらいたい」との思いがあります。

 「コンドームを避妊のために使っている人たちは多いと思います。今後低用量ピルが手に入りやすい環境が整っていけば利用が減る可能性がありますが、コンドームは性感染症を防ぐアイテムです。教育現場でタブー視されがちですが、その役割はコロナ禍のマスクと同じ。自分を守り相手に感染を広げないための基本的な衛生用品です。

 性感染症について生徒と学ぶうちに自分の目で世界の現実をもっと見たくなり、2010年から2年間、青年海外協力隊のエイズ対策隊員としてケニアで活動しました。驚いたのは、感染率が高い地域でさえコンドームを着けない人が多いこと。当事者意識を持つ難しさを感じました。

 高校で講演するときには、ペ…

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