東京都が先月21日~今月17日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者数に、千葉県と同県野田市の感染者が少なくとも約2万人分計上されていたことがわかった。県と市が「陽性者登録センター」の業務を都内医療機関に委託したため、感染症法の規定で患者の発生届が都内保健所に出されていたことが理由という。
登録センターはコロナの自主検査で陽性となった人からウェブで申請を受け付け、医師が対面診療せずに診断して発生届を出す。千葉県などによると千葉市、船橋市、柏市がセンターを共同運用。県によると今年2月24日~8月15日に計3万4725人分、うち7月21日以降で計2万7059人分、野田市のセンターも8月5~15日に346人分の発生届を都内保健所に出した。
都によると、都発表分の新規感染者数にはもともと、都内医療機関で検査を受けた都外の人も一部含まれていたが、7月以降、千葉県民の数が不自然に多くなったため調べたところ、判明した。千葉県は「法に基づき都の保健所に発生届が出されることは当初から認識していた。法に基づく対応で、都に連絡や相談はしていなかった」としている。
7月21日以降に千葉県と野…
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