中学生の体調不良・不登校、起床時間のズレが影響か 小児科医ら調査

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田渕紫織
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 コロナ禍の一斉休校後、体調不良や休みがちになった子どもたちには、どんな傾向があったのでしょうか。小児科医らによる調査で、睡眠時間との関係が明らかになってきました。

 東京都立多摩北部医療センターなどの研究チームは2020年6月、東京都清瀬市の公立中に通う中学生全員を対象にコロナ禍で一斉休校中の体調や睡眠について調査し、1688人が回答した。

休校中に崩れたリズムが…

 学校再開の告知後も、始業時間の午前8時20分に間に合う午前7時半よりも起床が遅くなっていた子が、2、3年生の半数以上いた。休校により、生活リズムが崩れたことが予想されるという。

 さらに半年後、同じ生徒たちに調査し、体調不良や遅刻・欠席がちの生徒にどんな傾向があるかを調べた。

 休校中にインターネットを使っていた時間の長さや運動不足といった要因では有意差が見られなかったが、休校中の起床時刻に着目すると、学校再開後に体調不良や不登校になった子は、そうでない子に比べて平均で約1時間遅かった。

 研究チームの一人である同センター小児科の小保内俊雅部長は、「朝の起床時刻がずれることは睡眠障害につながりやすく、心身に深刻な影響を及ぼしていた」と話す。

治療のポイントは起床時間

 普段の小児科外来では、「頭…

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