ヤングケアラーだった山崎育三郎さん ドラマで児童精神科医に

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中沢絢乃
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 発達障害と生きづらさをテーマにしたドラマ「リエゾン―こどものこころ診療所―」(朝日系、金曜夜11時15分、一部地域を除く)の第5話(17日放送)は、ヤングケアラーの子どもの話がテーマとなる。主役の児童精神科医を演じる山崎育三郎さん(37)自身にも、高校時代から2年ほど、祖父母を1人で在宅介護した経験があったという。「自分が経験したようなことなので、共感できる部分がある気がします」と話す。

 山崎さんが高校2年から米国に1年間留学し、帰国して東京の自宅に戻った17歳のときだった。両親は留学中に離婚し、母は故郷の岡山、父は仕事で北海道へ。3人の兄弟もみな海外留学や学校の寮生活で別々に暮らしていた。祖父は認知症になってうまく言葉が出ず、祖母は脳梗塞(こうそく)で右半身不随になり車椅子生活をしていたという。

 「毎日朝ご飯を作って、食べさせて、トイレ連れてって。僕が高校に行くタイミングでヘルパーさんが来て、バトンタッチする。高校から戻るとヘルパーさんが帰る。また一緒にご飯食べて、お風呂入れて、着替えさせて寝かせる。みたいなのをやっていました。人生の中でも一番大変な時間でした」

 高校生らしい「青春」の時間…

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    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2023年2月17日19時0分 投稿
    【視点】

     山崎さんとは、子供が同級生なのでよくお見かけしていますが、とても温かい方で、子供たちにも人気があり、この記事に書かれているようなお人柄そのものの素晴らしい方だと思います。  ヤングケアラーについて、「社会のバックアップが絶対に必要」とお

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