卵アレルギーの子を助けたい 研究4年、専門医が作った「たまこな」

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田中奏子
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 卵アレルギーのために、食べ物を我慢しないといけない子どもたちの助けになりたい。

 そんな願いを込めた商品を、大阪の小児科医が開発した。

 アレルギーがあっても、どれぐらいの量まで卵を食べられるのかは、ひとによる。

 食べられる卵の量がわかっていれば、食事のメニューだって変わる。

 友だちが食べているクッキーやドーナツを、食べられるかもしれない。

 食べられるものが増えれば、暮らしだって変わるはず。

 アレルギーの専門医として、子どもたちと日々、向き合う中でヒントをつかんだ。

 医師の仲間たちと研究して4年。

 卵を粉末にしたもので扱いやすく、病院の試験や自宅での食事指導で手軽に決まった量を使うことができる。

 いまでは、各地の病院に納め、一般向けに販売もするようになった。

 開発したのは、大阪府高槻市

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    岡崎明子
    (朝日新聞デジタル企画報道部編集長)
    2023年2月21日8時53分 投稿
    【解説】

    こちらの記事でも指摘されているように、かつては食物アレルギーを防ぐためには、なるべくアレルギーの原因となりそうな食べ物をとる時期を遅らせる、という方法が一般的でした。ところが離乳食の時期から少しずつ食べる方が食物アレルギー発症の予防につなが

    …続きを読む
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    仲村和代
    (朝日新聞社会部次長)
    2023年2月21日10時25分 投稿
    【視点】

     これ、とてもいいですね!  うちの子も、卵と乳のアレルギーがありました。負荷試験で食べられる量を見極めて、家でも毎日少しずつ食べさせることが「治療法」です。  牛乳の場合は、少量ずつ計ることはそんなに難しくないのですが、卵は「ちょうど

    …続きを読む