熱さまシートにのどぬ~る 小林製薬、ヒットの秘訣は「4~5文字」

有料記事ほんまもん

聞き手・田中奏子 写真・林敏行
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 「小林製薬」と聞いて、どんな商品を思い浮かべますか? 熱さまシート? ブルーレット? のどぬ~る? いまの季節だと、あのCMで日本中に衝撃を与えた鼻うがいのハナノアでしょうか。

 独特なネーミングセンスとアイデア力は唯一無二。小林章浩社長(51)、ヒットを生み出す方程式を教えてください。

 ――最近では、2021年発売の温かい耳栓「ナイトミン 耳ほぐタイム」が話題となりました。

 注文が殺到して品切れに。狙ったわけではなく、自然発生的な広がりでしたが、一つの成功事例となりました。最近はSNSをつかった仕掛けにも力を入れています。

 ――ネーミングが独特ですね。

 開発段階では少なくとも100個の候補をつくり、最終的には5個くらいが会議に上がってきます。

 選考基準は分かりやすく、覚…

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    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2023年5月3日14時34分 投稿
    【視点】

    どんな世界においても、「小さな池の大きな魚」であることの意味は大きい。小さなニッチ市場を生み出し、そこで大きなシェアを取ることで存在感を示し、ブランドを構築する。個人的な話になるが、私が国際政治学者として宇宙政策などを研究していたとき、周り

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2023年4月23日12時52分 投稿
    【視点】

    ありがたいインタビューです。小林製薬といえばCMでもおなじみ、かゆいところに手が届く数々の商品と、直球で親しみやすいネーミング。どんな社内会議かずっと気になっていたのですが、畑違いすぎて取材の機会に恵まれず……「小さな池の大きな魚戦略」はマ

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