農業の「癒やし」効果に熱視線 ストレス度の数値化で企業の利用期待

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初見翔
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 農業の「癒やし」効果が注目されている。農作業によるストレス軽減効果を科学的に数値化する研究が進んだことで、自治体や観光業界が活用を模索。コロナ禍で関心が高まった「農泊」を広く利用してもらうための後押しになると期待する。

 2月下旬、山梨県笛吹市のカフェに県職員や東京都内の会社員ら約20人が集まった。県主催のモデルツアーで、参加者は古民家を拠点に1泊2日のプログラムでイチゴの収穫やジャガイモの植え付けなどを体験。各体験の間に計7回、ストレス度を調べた。

 ストレス度は唾液(だえき)中の成分から調べる。30秒ほど口に含んだ試験紙を専用の機器で読み取ることで、消化酵素「アミラーゼ」の量を測定。ストレス度はアミラーゼの量が多いほど高いとされる。ツアー参加者の平均で、1日目の朝と比べて夜は2割ほど、2日目のツアー終了時には4割ほど数値が下がった。

 ツアー中の測定も含めて研究…

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