中年の男性たちが熱さに黙々と耐える。昭和43年生まれの記者はつい最近まで、サウナにそんなイメージを抱いていたのだが――。横浜で評判の店を訪ねると、思いもよらない別世界が待っていた。
黄金週間のただ中、「スカイスパYOKOHAMA」(横浜市西区)の「サウナシアター」には、汗だくになる若者や女性ら約60人の姿があった。お目当ては「熱波師」として各地に出張している五塔熱子(ねつこ)(本名・石黒明日香)さん(36)のサービス「アウフグース」(ドイツ語で「注入」の意)だ。
まずは、ストーブや石にアロマ水をかけて水を蒸発させる「ロウリュ」から。その後、五塔さんが音楽に合わせてダンサーのように動き回り、タオルを上下にあおいだり、くるくると回転させたりして、蒸気を拡散させる。利用客は、両手をいっぱいに広げて蒸気を受け止めたり、手拍子をしたりと、サウナ室内はまるでライブ空間のようだ。「アウフグースがスタッフとお客さんとのコミュニケーションツールになれば」と五塔さんは言う。
「熱波師」で日本代表に、拠点は関東から鳥取へ
五塔さんが初めてアウフグー…
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