自作の紙芝居で高齢者施設回る 米国で老年看護学んだ86歳の挑戦
猪瀬明博
埼玉県熊谷市内のデイサービスセンター「サンヴィレッジ」で5月末、昔話「鶴の恩返し」の紙芝居が披露された。80、90代の入所者らを前に「はじまり、はじまり~」。声の主は市内在住の森穎子(えいこ)さん。紙芝居も自ら切り絵で作ったという、元気印の86歳だ。
森さんは15年ほど前から、同い年の仲間と色々な趣味に挑戦してきた。
切り絵はその一つ。
ある時、ちぎった和紙を丁寧に貼り合わせて「鶴の恩返し」の一場面を作ったところ、「紙芝居にしてみたら」と周囲に勧められたこともあり、紙芝居づくりを決意。5年がかりで16枚を仕上げた。
すると、自然発生的に10人近い応援団ができた。
市内の印刷・出版会社「ピー…
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