コロナ療養のパルスオキシメーター、貸出7万台が未返却 東京都

本多由佳
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 新型コロナウイルス患者の血中酸素濃度を測るパルスオキシメーターについて、東京都は22日、自宅療養者への貸し出し用に確保した約43万台中、2割弱の約7万台が返却されていないと明らかにした。

 都福祉保健局によると、2021年1月~23年5月の間、延べ約78万人に無料で貸し出していた。機器の価格は1台平均約5千円という。当初は対面で回収していたが、感染拡大後から郵送に切り替え、貸し出しから3週間程度での返却を求めていた。

 返却しない人には、配送、管理を委託する業者が電話で督促している。回収後は再流行に備えて一定数を確保したり高齢者施設に寄付したりするなど、有効活用する方針だ。

 都は「返却方法が分からないなどの事情があるのなら、まずは連絡してほしい」と呼びかけている。

 自宅療養者向けパルスオキシメーターは、全国で未回収が問題になっている。16日には約2万2千台所持していた千葉市で2割強の未回収が明らかになった。(本多由佳)

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