コロナ下で高齢者の「フレイル」増加 自粛生活で心身の活力低下か

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編集委員・辻外記子
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 新型コロナウイルス感染症が流行した2020年と21年に、高齢者の心身の虚弱(フレイル)が進んでいたとする分析結果を、国際医療福祉大学のグループがまとめた。自粛生活が続く中、懸念されていた「コロナフレイル」の増加が裏付けられたかたちになった。

 フレイルとは、健康と要介護の中間に位置付けられ、筋力や心身の活力が低下した状態を指す。

 栃木県大田原市は毎年5月、その年に70歳と75歳になる人全員を対象に調査票を郵送して健康調査を実施している。日常生活や運動、物忘れ、こころの影響など7テーマ25の質問に答えてもらい、「フレイル」かどうかを判定する国際的な評価手法を使っている。

 「日用品の買い物をしていますか」「15分続けて歩いていますか」などの質問に「いいえ」と答えたり、「毎日の生活に充実感がない」などに「はい」と答えたりすると1点ずつ加算され、8点以上になるとフレイルと判定される。

 同大のグループは、17~2…

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