君島十和子さんに忍び寄る老いの不安 「ヒール靴は履けない」けど…

有料記事

聞き手・中井なつみ
[PR]

 人生100年時代と言われるなか、「老い」への不安とどう付き合うか――。美容家として活動する君島十和子さん(57)も、「30代、40代と年をとっていくことが怖くて仕方がなかった」と話します。その気持ちとどう向き合ってきたのか、聞きました。

 ――君島さんは「見られる」ことが仕事です。年齢を重ねることへの不安が強かったのではないでしょうか。

 もちろん、すごく不安がありました。一番強かったのは、ちょうど30代の中ごろにさしかかったときです。自分のなかで、「40代になる」という事実が、とても怖く、重いもののように感じていました。いま思えばすごく短絡的なのですが、「40代になったら女性として見てもらえない」と思っていました。

 あるとき、地下鉄の窓に映った自分の顔をみたとき、「え、これは誰?」と思ったことも。当時は、年齢を重ねることにあらがいたい、と強く思っていました。

老いへの不安による円形脱毛症や、更年期障害にも悩まされてきたという君島さん。そんな不安とどう向き合い、やり過ごしてきたのか、経験を語ってくれました。

 ――実際、40代を迎えたと…

この記事は有料記事です。残り1758文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    辛酸なめ子
    (漫画家・コラムニスト)
    2023年7月23日9時9分 投稿
    【視点】

    美容家としてアップデートし続ける君島十和子さん。彼女の存在は常に希望や刺激になっています。2、30年前は今より世の中が女性の年齢についてシビアで、20代後半でそろそろおばさんとかお局とか言われはじめ……生きづらさがありました。でも君島さんは

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2023年7月23日16時53分 投稿
    【視点】

    私は現在40代の半ばなのですが、同世代の友人と会うと必ず出るのが「老い」にまつわるあれこれです。スマホ画面が見えなくなった、LINEのテキストサイズを大きくしたい、老眼鏡を購入したは毎度の話題、女友達の場合は更年期やシミの話、病気の話題、家

    …続きを読む