マイナ保険証の負担誤登録、少なくとも17都府県57件 団体調査

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関根慎一
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 マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」をめぐり、患者が医療機関の窓口で支払う費用の負担割合が誤って登録されるミスが少なくとも17都府県で57件起きたことが26日、全国保険医団体連合会の調査でわかった。政府は確認を急ぐが、対応の遅れが否めない。

 誤登録の問題では、千葉市が13日、本来は3割負担のところ、マイナ保険証で2割負担となっていた事案の発生を認めた。同連合会が6月に集計した全国調査(医療機関1万26施設が回答)の結果を改めて精査したところ、千葉市を含め、負担割合が誤登録された事案が17都府県で57件確認されたという。

 東京都三鷹市にある医療機関では、マイナ保険証のみの確認で患者から窓口負担分の支払いを受けた後、診療報酬明細書(レセプト)を請求した際に本来の負担割合は支払い分より大きかったことが判明。後日、患者に不足分を支払ってもらった。宮崎県内の医療機関では、本来は3割負担の患者がマイナ保険証では2割負担と表示される事例が発生。医療機関での会計後、薬局で負担割合の相違が判明し、患者が紙の健康保険証を自宅に取りに戻り、会計し直したという。

 また問題の発端となった千葉…

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