マイナ保険証の利用、6月は減少に 厚労相「不安抱かせてしまった」

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村井隼人
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 マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」の医療機関での利用件数が6月は前月から減少に転じた。厚生労働省が26日の参院特別委員会の閉会中審査で明らかにした。加藤勝信厚労相は理由について「(他人の医療情報が誤登録される)ひもづけ誤りに伴う様々な不安を国民の皆さんに抱かせてしまった」と説明した。

 立憲民主党の杉尾秀哉氏の質問に答えた。

 同省によると、医療機関の窓口でのマイナ保険証の利用件数は3月は267万件だったが、マイナンバーカードの普及などを背景に4月は829万件、5月も853万件と増加が続いた。

 だが、直近の6月は849万件と前月より4万3千件余り減少した。従来の保険証を含む全体に占める割合も、5月は6・0%あったが、6月は5・6%に低下した。

 加藤氏はマイナ保険証の利用が増えない背景として、ひもづけ誤りに対する国民の不安があると説明。また、転職などの登録の遅れからマイナ保険証を使うと「無効」などと表示されるトラブルや、顔認証付きカードリーダーの機器の不具合などが生じていることも影響しているとの考えを示した。

 一方、河野太郎デジタル相は…

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