平均寿命、2年連続で縮む コロナが最大の要因 簡易生命表公表
日本人の2022年の平均寿命は女性は87・09歳、男性は81・05歳で、いずれも2年連続で前年を下回った。厚生労働省が28日に公表した「簡易生命表」で明らかになった。新型コロナウイルス感染による死者の増加などが影響した。
前年に比べて女性は0・49歳、男性は0・42歳、短くなった。2年連続で下がったのは09~11年以来。男女とも新型コロナが最大の要因で、女性は0・13歳分、男性は0・12歳分縮まった。新型コロナ関連の死者数は22年は4万7635人で、前年の1万6766人の約2・8倍に増えている。
厚労省人口動態・保健社会統計室は「今後の感染状況はわからないが、長期的にみれば、寿命が延びる大きな流れは変わらないだろう」とみる。
同省によると、各国の平均寿命(調査時期は異なる)との比較では、女性は日本が1位。1985年以来、1位が続く。男性はスイス、スウェーデン、オーストラリアに次いで4位だった。(関根慎一)
平均寿命の上位5カ国
〈女性〉
①日本 87.09歳
②韓国 86.6歳
③スペイン 85.83歳
④オーストラリア 85.41歳
⑤スイス 85.4歳
〈男性〉
①スイス 81.6歳
②スウェーデン 81.34歳
③オーストラリア 81.30歳
④日本 81.05歳
⑤ノルウェー 80.92歳
※厚生労働省の資料から。日本は2022年。他は15~22年
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